「不動堂」建立~経過報告(2)

 10月23日(火)午前10時より「不動堂地鎮式」を執行いたしました。
 「密教事相大系」(高井観海著)によると「堂塔を新築するときの地祭りは地鎮法(じちんぼう)であって、鎮護の為に修するのは鎮壇法である。また一般家屋新築の地祭りは土公共であって、屋堅めは鎮宅法である。修する所によりてその名を異にするのである。混じてはならぬ。」とあるが、「元海の『厚双紙』に顕われたる鎮壇作法は、地鎮鎮壇合行法である。」と記されており、「合行法のときは瓶と輪ととを同時に鎮(しず)め埋(う)めるのである。」とされる。
 何れにしても諸神地主(地神)に地を乞(こ)う作法であると解される。

 当日は、この行法次第に従って、五色糸(ごしきいと)、瓶(びょう)、五宝(ごほう)、輪(りん) 、(けつ)、五穀粥(ごこくがゆ)、桶(おけ)、鍬(くわ)等が用意され生憎(あいにく)の小雨の天気の中でしたが、如法に地鎮鎮壇法が修されました。
  次に同月27日(土)には、当土地が地盤検査により軟弱地盤だということで、摩擦杭(まさつぐい)が50本、打込まれました。岩盤まで達する杭とは違いますが、これで地盤がしっかりして、これからこの上に基礎工事をすることになります。木工事は来年からになり、上棟式は5月位の予定になると思います。

合掌
2018年11月01日