新里不動堂

2021.08.28

毎月ご縁日「護摩供奉修」

 昨年8月28日、「初護摩供」を修してより早や1年を迎えました。毎月ご縁日の28日午後3時より護摩供を厳修しておりますが、コロナ禍ということで未だ多くの人に案内はしないで内輪の方々の参列に留(とど)めています。それでも毎月約15~17名の熱心な檀信徒の参列があります。当日の様子は、こちら からご覧下さい。
 檀信徒を問わず誰でも参拝することができますが、コロナ対策上、参列希望の方は事前に寺までご一報下さい。

合掌

2021.02.08

密蔵院住職導師による護摩供法要厳修

 2月8日(月)午前10時、不動堂に於いて本寺密蔵院(川口市安行)住職導師のもと護摩供法要が厳修されました。詳細は、不動堂資料館「密蔵院住職導師による護摩供法要」 を御覧ください。

2020.08.28

新里不動堂「初護摩」厳修

 8月28日(金)午後3時、不動堂に於て「初護摩」を厳修いたしました。新里不動堂では毎月28日午後3時より護摩供を厳修しています。どなたでも参拝できますので是非、お参りください。

新里不動堂建立にあたり

 不動堂建立については、お寺便り・色は匂へど に「不動堂」建立経過報告として記したとおりでありますが、新めて要約すると次のようなことになります。
 まず、今から6年前、聖天尊に山門前の土地(970坪)取得祈願をし、そのご利益によって3年前に土地を取得しました。
 祈願中は単なる土地取得ではなく、仏法興隆のための土地利用という目的で祈願していました。
 そのような訳で土地取得後は聖天尊との約束を果たさねばならず、色々、思案した結果、不動護摩堂建立となりました。
 「聖天浴油供」と「不動護摩供」、この二つを常に併修していくこと。これが今回の不動堂建立の目的でした。
 よって、真言密教の教えに基づいて少しでも多くの方が迷いの世界より離れ、幸せな生活が送れるようにとの思いで毎月の護摩修法を勤めていきたいと思います。

合掌
令和2年10月


護摩祈祷のご案内

護摩供とは、

 お護摩は元々はサンスクリット語の「ホーマ」を音写したもので、「ものを焼く」という意味がある、インド伝来の密教の秘法である。
 不動堂内の護摩壇の炉(ろ)で火を焚(た)き、その炎に供物をささげて祈願をする(願い事が叶うように祈る)法要である。
 その護摩の火は如来の大智の光であり、ご本尊の悟りの火は人間が持っている欲深い貪(むさぼ)りの心、 憎(にく)いという瞋(いか)りの心、 物事の道理に目覚めない愚痴(ぐち)の心、 いわゆる 三毒煩悩の迷いの心 を焼き尽くすのである。 そして我々の諸々の願いを叶えると共に更には仏道へと導く崇高(すうこう)な祈りなのである。

 当不動堂では令和2年8月より、毎月28日午後3時より護摩供を厳修しています。 どなたでも参拝できますので是非、お参りください。


新里不動堂の仏様

  • 制吒迦童子(せいたかどうじ)

     不動三尊として矜羯羅童子(こんがらどうじ)と共にお祀りされ、不動明王の向って左側に安置される。
     「制吒迦」とは「奴僕や従者」を意味し、肌は紅蓮(ぐれん)の色に染まり左手に金剛杵、右手には金剛棒を持つ。
      お不動さまの持つ「忿怒」を表しているといわれる。

  • 本尊不動明王

     梵名を「アチャラ ナータ」といい、大日如来の使者とされる。
     「アチャラ」は「動かない」、「ナータ」は「守護者」を意味し、「揺(ゆ)るぎなき守護者」の意味をもつ。又、不動明王は大日如来の教令輪身(きょうりょうりんじん)とされ、仏法に従わない難化(なんげ)な者を恐ろしい姿で脅(おど)かし、教え諭(さと)すために、いわゆる忿怒(ふんぬ)(怒り)の姿をしている。
     そして、右手に利剣(りけん)、左手には羂索(けんさく)(綱)を持ち、迦楼羅焔(かるらえん)(炎)を背負い盤石(ばんじゃく)に座している、これが不動明王の姿である。
     これらは全て煩悩(迷いや邪悪な心)を断(た)ちきり、善心(本当の幸せになる心)をおこさせること(破邪(はじゃ)顕正(けんせい))を表しています。
     当不動堂の本尊不動明王三尊は大聖歓喜天のお導きにより奈良生駒山宝山寺本尊の不動明王三尊を京都の仏師により模刻したものであり、令和2年7月28日、入仏されました。

  • 矜羯羅童子(こんがらどうじ)

     不動明王に仕(つか)える八大童子の中の一人で制吒迦童子と共に不動明王の脇士として不動明王の向って右側にお祀りされる。
     童子の名のとおり15歳位の姿をしており、名前は「不動明王の命令に従って動く」ことを意味する。
      お不動さまの持つ「慈悲」を表しているといわれる。

  • 弘法大師像

     真言宗の宗祖、空海上人。全体のお姿は薄彩色(うすさいしき)ですがお顔と胸、手は木肌(きはだ)のままです。彫刻の鑿(のみ)の跡も分るような自然の風合(ふうあ)いが感じられます。
     弘法大師ご誕生千二百五十年を慶祝して令和4年造形入仏されました。

  • 愛染明王

     愛染明王は、宝瓶に活けられた蓮華座の上に、真赤な円相を光背にして結跏趺坐(けっかふざ)し、 頭部には獅子冠(ししかん)を頂き一面六臂三目(いちめんろっぴさんもく)の忿怒尊(ふんぬそん)であります。六本の手には、五鈷杵(ごこしょ)、五鈷鈴(ごこれい=息災)、弓矢(敬愛)、蓮華(根本無明を降伏)を持ち、台座の赤蓮華は敬愛、宝瓶は増益の徳を表しています。そして、六本の手は六道界全てを救う意であり、五鈷杵・五鈷鈴は金剛薩た、弓矢は金剛愛菩薩を象徴しているのであります。不動明王が胎蔵界を代表する明王であるならば、愛染明王は、金剛界を代表する明王であるといわれています。
     総丈3尺6寸、極彩色・金泥彩色仕上げ。

  • 金剛界曼荼羅

      真言密教は「大日経」と「金剛頂経」の二大聖典の教えによって構成されているが、その金剛頂経に基づいて描かれているのが金剛界曼荼羅である。
     別名、「九会(くえ)曼荼羅」と呼ばれ、全体が九つの四角で構成されており、悟りの世界を九つの視点から考察し、表現したものである。

  • 胎蔵界曼荼羅

      「大日経」の教理を図絵という形で示したもの。
     胎蔵界曼荼羅は中台八葉院を囲む三重構造になっており、その中に枠(わく)で仕切られた十二大院が配置されている。ことに核心部分たる中台八葉院は、蓮の花と心臓を意味しており、悟り(菩提心)を表していると共に生命の根幹である心臓が休みなく活動しているように如来の慈悲の働きが間断なく我々に注がれていることを示している。

この両界曼荼羅は約3年の歳月をかけ、藤田哲也先生(日本美術院 院友 愛知県立芸術大学 模写制作代表)に制作いただき、令和元年12月完成しました。


不動堂資料館

密蔵院住職導師による護摩供法要(2021年2月)

 令和3年2月8日午前10時、新里不動堂において本寺密蔵院(川口市安行)住職導師のもと護摩供法要が厳修されました。
 密蔵院住職は当不動堂に「額装不動明王」木村武山作、そして境内に「石造九重塔」を奉納され、全てが完成した折には護摩供を奉納したい旨のお話があり、ここにその思いが実現されました。
 当日は密蔵院住職 山口正純師を始め、副住職 山口純雄師、職員 河北師、佐瀬師 4名により2台の太鼓による大迫力の護摩供が奉納され、その後法話がなされました。
 随喜には、当山住職、副住職、飯田総代、荒井総代、経典読誦会会員、御詠歌講講員が参列し法悦に浴しました。

合掌


初護摩(2020年8月)


御本尊入仏(2020年7月)

詳細は、お寺便り・色は匂へど(「不動堂」建立~経過報告(9)) を御覧ください。


両界曼荼羅 完成(2020年5月)

詳細は、お寺便り・色は匂へど(両界曼荼羅 完成) を御覧ください。


不動堂竣工 (2019年12月)

詳細は、お寺便り・色は匂へど(「不動堂」建立~経過報告(7)) を御覧ください。


不動堂上棟式 (2019年5月)

詳細は、お寺便り・色は匂へど(「不動堂」建立~経過報告(4)) を御覧ください。


不動堂地鎮式 (2018年10月)

詳細は、お寺便り・色は匂へど(「不動堂」建立~経過報告(2)) を御覧ください。